ハワイの文化と歴史に深く根差した特別な存在、Royal Hawaiian Band について
今日は少し書いてみたいと思います。
ロイヤルハワイアンバンドは、1836年カメハメハ3世によって創設されたアメリカ合衆国で最も古い公的支援を受けた州立バンド。現在もホノルル市の一部として活動しており無料で演奏会を行うなど 地元の人々や観光客にも愛されています。
少し歴史を辿ってみましょう~
1836年に創設:カメハメハ3世が西洋音楽の導入とハワイ王国が国家的威信(国が持つ他国からの尊敬や信頼、国としての誇りや名誉)の象徴として創設されます。当初は King’s band として儀式や王族の行事で演奏されていました。
1872年:ドイツの軍楽隊指揮者の ヘンリーバーガー氏が招かれ ハワイの伝統的メロディーと西洋音楽を融合させ、後に作編曲を多く残します。(ハワイの州歌:Hawaii Ponoiも彼の編集によって知られる様になります)
1893年:王政が廃止、1898年にアメリカと併合という激動の時代もロイヤルハワイアンバンドは存続。
王国の象徴だったバンドですが 約40名のプロフェッショナルなミュージシャンで構成され ハワイアン音楽、クラッシック、西洋とポリネシア文化を融合した音楽と 時にはHulaとの共演もあるハワイ文化継承の為に 今もなお活動が続けられています。
彼らの代表する曲の多くが カラーカウア王やリリウオカラ二女王が作詞作曲したものも多く、私達がその曲を耳に出来る機会を与えてくれている存在、多くの楽曲が残され、人々に愛されています。
カメハメハデーパレードやハワイの多くの行事で演奏される彼らの音楽、イオラニ宮殿では定期的に無料の演奏会が行われていますよ~。
ハワイ王国がなくなってしまった現在でもハワイの文化や歴史を感じる事が出来る事が多くあります。機会があれば是非彼らの音楽を聴いて感じて欲しいなぁ~と思います。
今日は、少しロイヤルハワイアンバンドについて書いてみました。
どうして書こうと思ったかというと、今日たまたま手に入れた1989年に発売されたCD。ロイヤルハワイアンバンドがニューヨークのカーネギーホールで演奏したものが収録されていたもの。音楽を聴きながら ブックレットを読んでいると トランペットの演奏者の所に良く知るアンクルの名前がありました。もう20年前に他界しましたが、彼がバンドメンバーだった事は知っていたけれど 彼が演奏していた頃は知らなくて 今日アンクルが奏でるトランペットの音を聞く事が出来たの。
多くの人に知ってもらいたい、そして、この先もずっとバンドが存続します様に♡
*画像は、kitvよりお借りしました。