火の女神Peleの物語⑨-Pele とLohiau

キラウエア火山の噴火が再び始まっているハワイ島。それに伴いPeleについての物語を気ままに綴っています。

前回のお話はこちらからどうぞ!

Peleの物語で欠かせない人物 Peleの妹で自然と癒し、そしてフラとの繋がりの深い女神 Hi’iaka  そして、カウアイ島のHaikuに住む ハンサムな酋長のLohi’au 。

多くのフラダンサーは ご存じだと思いますが 物語は、Peleが夢の中でLohi’auに出逢い、彼に一目ぼれする事から始まります。夢の中で恋を交わし目覚めた後も 彼への思いが消えません。

そこで、妹のHi’iakaにLohi’auを迎えに行くように命じます。

カウアイ島へたどり着き Lohi’auを見つけ出したのですが、現実の彼は 病を患い 命が尽きてしまう所でした。

Hi’iakaは、彼女の持つ霊力でLohi’auを蘇らせ 彼を連れて長い旅をしながらハワイ島へ戻ります。(Lohi’auは人間ですからね)

共に旅をしている Hi’iakaとLohi’au。彼らの間には 真の愛が芽生え、それを感じ取ったPeleは怒りと嫉妬に駆られ、二人に危険な障害を与え 行く手を阻み Hi’iakaの大切なPunaのLehuaの森までを焼き払ってしまうのです。

最終的にどうなったかというのは 実は色々な諸説があります。

私が読んでいるPele とHi’iakaの物語では、Lohi’auは PeleとHi’iakaの2人の女神の怒りと愛に引き裂かれ 亡くなってしまうという結末。

しかし、諸説あって Hi’iakaとLohi’auが結ばれる(Peleが諦める)また、Peleの所にLohi’auは行くが 気持ちはHi’iaka にあるなどなど。。。

そして、大切な森を焼かれてしまったHi’iaka は、Peleに復讐を企てますが、最終的に二人は和解します。

Hi’iakaがLohi’auと共にハワイ島へ戻る旅は、とても長い物語になっています。巨大なMo’oと戦い とてつもない壁を乗り越えたり、多くの障害を乗り越えて目的地を目指す この物語は 私達フラダンサーがフラを学ぶ道のりとして例えられます。

苦しい時、辛い時、迷った時 立ち止まった時、私は Hi’iakaの通った長い旅の物語を読み返す事もあります。

機会があれば、いつか もう少し深堀したお話を書いてみたいと思います。

*Kilaueaの噴火は 継続しています。画像は6月1日の噴火の模様です。