今日は、是非フラダンサーに知っていて欲しい Papahānaumokuākeaについて書いてみようと思います。
皆さんが知るハワイ諸島は 8つの島という事で知られています。多くのハワイアンが 物価高騰の住みずらいハワイからラスベガスへ移住し、ハワイアンタウンが生まれている為 ラスベガスを9番目の島、またワシントンも同様に10番目の島などジョークを言う人々もちらほら。
8つの島のハワイ諸島。しかし、実際には ハワイ諸島と呼ばれる島は まだまだあり 8つの島々以外の島々のエリアをPapahānaumokuākeaと呼びます。
PapahānaumokuākeaのPapahānaumokuは、前回のBlog にも書いた様に大地の母の名前でもありますね。島々を産みだす女神、その後に付くākeaは、広大なという意味があります。そう、広大な島々のエリアという意味で名付けられています。
名前の通り Papahānaumokuākeaは、ニイハウ島よりも更に北西部に広がる広大な海洋保護地区の島々の事。7000種以上の海洋生物(そのうちの25%がハワイの固有種)が生息し、世界最大のサンゴ礁が存在します。商標漁業は禁止され、環境保全が徹底されていますので、立ち入りには特別な許可が必要です。(2010年に世界遺産登録されています。)
大きく分けて全部で10の島があります。
①Nihoa-この地域での特別な島(ハワイ諸島の一部)
②Mokumanamana-この地域で一番大きな島(ハワイ諸島の一部)
③Kauō-ハワイ諸島の一部
④Papa’āpoho-ハワイ諸島の一部
⑤Kure atoll-世界最北のサンゴ礁
⑥Pihemanu-環礁はハワイ諸島の一部
⑦ Holoikauaua-環礁はハワイ諸島の一部
⑧Kānemiloha’i-環礁はハワイ諸島の一部
⑨Pūhāhonu-環礁はハワイ諸島の一部
⑩Ko’anako’a-サンゴ礁はハワイ諸島の一部
①のNihoaは フラダンサーの良く知る島。OliやChantにも表される神聖な場所の名前、原始の神々、航海する酋長、特別な儀式が行われた場所ですね。
しかし、①と② 以外の島々は 現在は 英語の名前に変えられてしまっており、場所によっては3つの違う言語で表現されているものもあります。(私はあえてハワイ語で表記していますが)残念ながら ハワイ諸島の一部という認識が薄れてしまっています。
このエリアには数百万羽の海鳥が生息しているとも言われます。ハワイの鳥の名前は擬音語であることが多く、鳴き声にちなんで名付けられています。mōlī,ʻaoʻū,ʻuaʻuなどは 現在も残されていますが 多くの名前は 時と共に失われてしまっています。
それを復活させようとハワイアンの団体が ハワイ語の名前を研究し、返還したり また新種には新しくハワイ語を使用し命名しようという動きがあります。
代表者の話では、Papahānaumokuākeaは保護に値する生き生きとした領域であり、ハワイの言語がこの場所に属し 野生生物と結びついていることを教えてくれる場所でもあります。ハワイ語と文化の復興の継続的な活動として、古い名前を使用したり、新しい名前を開発したり、潮汐、季節の変化や空間を調査したり、瓦礫を取り除いたり、歌を作ったり、ことわざを作ったり、ハワイ語を使用したカリキュラムを作成したりすることで、この場所がハワイ諸島の一部という事を人々に知らせ、この領域を守る為に積極的に取り組んでいるのです。
そして、Papahānaumokuākeaを忘れられた太平洋の島々から、神聖な空間、野生生物保護区、生きた言語、文化、 そして、世界中の人々がハワイ諸島であるという事の理解の為に役立つことを願っています。と。
Papahānaumokuākeaは、ハワイ諸島の中でも最も古く 面積はハワイ諸島よりも大きい。ハワイの先住民によって大切に守られた神聖な場所。私達が知る事、学ぶ事によって その存在が多くの人々に知られ これからもずっと守られて行く事を願いたいですね。