ハワイに咲く花-Hau

昨年、日本でのフラレッスン。特に選んでいるのではありませんが 毎回なんだかテーマがある様に思えます。

今回のレッスンのMeleの中に多く出てきたのが 海のハイビスカスとも呼ばれるHauのお花。

今日は、少しだけ ハワイに咲く花 Hauについて書いてみたいと思います。

ハイビスカスをハワイ語で表すと 一般的に Pua Aloalo、または、Koki’o で全てのハイビスカスを表します。その中で浜辺に咲く種類のハイビスカスは Hauと呼ばれます。(例外もあります)

カヌープラントの1つで ポリネシアンの航海者がハワイに持ち込み 植えられたもの。蔓の様にどんどん広がり土地を覆うので防風林となり、土壌を安定させ 多くの災害から守る役割を果たします。また 尖った枝の部分を ククイなどのより硬い木の溝にこすりつけ Hauから出た粉塵からあがる煙に ココナッツ繊維の小片またはタパの樹皮の布片を当て火種を作り、草や枝を加えて大きな火を作りだす貴重なHauの木は 古代、とても重要なものだった為 Hauの木を伐採するには酋長の許可が必要だったそうです。

また 樹皮は フラスカートとして使用され、 それらを編み込めば 日常生活に使用する紐などとして多くの用途に使用されました。

葉はハート形で 革のような質感で表面は滑らかですが、裏面はベルベットのような質感で もつれた白い毛でできています。

明るい黄色のカップ型の花は 中心が赤みがかっており 枝の端に咲きます。開花したばかりの黄色い花は、しばらくするとオレンジ色に変化し その後赤みがかった茶色に変わり、通常は翌朝までに木から落ちてしまいます。。乾燥したふわふわした茶色の果実のカプセルには 5 つの弁があり、それぞれに 3 つの滑らかな種子があります。その種子からまた新しい芽が成長し花に変わって行くのです。古代ハワイアンの人々は ハウの花の短い寿命を人間の人生の儚さの象徴とみなしています。

良く知られている Hauにまつわる伝説は、 PohuehueとKaunaloaの愛の物語。喧嘩して離れ離れに暮らす2人を再度結び付けたのがこのHauの花。また、別の伝説では Hauの花は マノアの風の目であり、月の女神Hinaの妹Lupeaが このHauの木に変わったと言われています。その為 Hauは神聖なもので 偉大な神々に直接つながっていると大切な木として崇められているのです。

ハワイの多くの植物には、神々が宿る もしくは 神々の化身とも言われています。

ハワイ諸島全体でみられるHau。勿論オアフ島でも見る事が出来る花。美しいお花は変化して 散ってしまうけれど 枝は 横ばいに広がり影を作り 私達を暑い日差しから守ってくれる、優しさを感じる植物でもあります。それはきっと神が宿り見守ってくれているのかもしれません。

Meleが伝えてくれる物語、そこに出てくる植物は 単なる植物ではない事を教えてくれている様です。

Hauの事 まだまだ書きたい事がありますが、今回はこの辺で。

是非、機会があれば目で見て 触って感じて欲しいなぁ~と思います♡