火の女神Peleの物語⑪-キラウエア火山に住む大切な仲間

キラウエア火山の噴火が再び始まっているハワイ島。それに伴いPeleについての物語を気ままに綴っています。

2024年12月23日の噴火が始まって以来、今もなお噴火が繰り返されています。

前回のお話はこちらからどうぞ!

キラウエア火山のハレマウマウ火口での噴火は、時に数メートルもの真っ赤な炎と共に流れ出す溶岩流。崩壊と再生を繰り返す土地に 力強く新しい生命を誕生させる場所でもあります。

キラウエア火山を訪れた時に驚くのは 真っ黒岩の間から力強く伸びるOhiaの木。そこに咲くLehuaの花。

しかし、あまり知られていないのがこの土地に住む鳥、Koa’e kea

Koa’ekea(オジロネッタイチョウ)は、ハワイ諸島全土に生息する在来種。生涯の大半を単独で海上で過ごしますが、3月から10月にかけて 岩だらけの崖に繁殖のため戻ってくるのです。

勿論、オアフ島でも見る事ができます。

さて、ハワイ島ではキラウエア火山のUekahuna とHalemaumauにある、Kaluapeleが彼らの住処。毎年同じパートナーの元に戻り、火口壁の岩の間で毎シーズン1羽の雛を一緒に育てます。目と翼に黒い縞模様が入った白い羽毛と、ストリーマーと呼ばれるリボンのような長い尾羽を持つ鳥。歩くのが不器用な鳥ですが、飛ぶのが得意で長時間空中に留まり、海上で美味しいMuhee やMalolo を探します。Kaluapeleでは、Peleの噴火口の強烈な熱気の近くを、熱気流を正確かつ優雅に乗りながら舞い上がるのです。

私は、実際に見たことはありませんが 荒々しい大地の創造と優雅に羽ばたく真っ白な鳥の姿は 想像するだけでも鳥肌が立ちます・・・

Koa’ekeaは Kilauea火山の息吹に寄り添う、まばゆいばかりの大切な仲間なのかもしれませんね。

*画像おかりしました。